FRP防水

FRPとは、「Fiberglass Reinforced Plastics」の略で、繊維強化プラスチック(ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチック)のことを指します。

防水層は軽量かつ強靭、耐水・耐食・耐候性に優れており、重歩行や車両走行にも耐えられます。
また、施工してから硬化するまでの時間が早いため、一日または二日での施工が可能です。

完成した防水層は継ぎ目のないシームレスな構造で、見た目も美しく仕上がります。
主に木造住宅のバルコニーや屋上、薬品層や下水道施設などで施工されています。

FRP防水のメリットとデメリット

● メリット
FRP防水は最近大きな注目を集めている防水工法です。
ガラス繊維で補強されているため、軽量ながら強靭で耐久性に優れ、重歩行や車両の走行も可能。

様々な形状にも施工でき、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成します。
下地への密着性が強いため防水性に優れており、下地の膨張・圧縮による剥離の心配も少ないのです。

また、着色自由で硬化速度が速いため、施工期間が一日~二日で完了する点も嬉しい特徴。
さらに保護層が不要なため、軽量で耐震性能への影響も少なく済みます。

● デメリット
FRP防水には、プラスチックならではの欠点がいくつかあります。

まず紫外線が長期間当たることで、劣化してヒビ割れてしまうこと。
これが最大の欠点であり、定期的にトップコートを塗り替える必要があります。
さらに伸縮しにくいため、地震などにより建物が揺れた場合は、ヒビ割れが起こる危険性があります。

また、施工の際には化学物質が発生するので、臭気対策をする必要があるでしょう。

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